活動日誌−東奔西走
【16.10.08】リサイクル率90%の富良野市を視察
焼却炉廃止し、資源化を追求
富良野市は、年間188万人が訪れる美しい観光地です。
現在14分別のごみ収集で、リサイクル率は90%。燃やさない、埋め立てないごみ処理を一貫して追求しています。
最も早い時期に始めたのは、生ごみ分別回収・たい肥化です。現在は、生分解性プラスチック製のごみ袋で週2回回収し、近隣5市町村共同のたい肥化施設で、し尿汚泥や木皮といっしょにたい肥化、農家や市民に売却されています。
生ごみを含まない可燃ごみは、「固形燃料ごみ」と呼ぶ分別で回収され、珍しい固形燃料化施設で固形燃料RDFに加工し売却。札幌などの工場に運んで使用されています。生ごみを含まないので、加工に際し乾燥工程がなく、簡単な仕組みとなっていました。(写真)
他の資源化の状況は、江南市とほとんど同じでした。
富良野市は古い焼却炉を更新せずに廃止。現在、おむつなどの衛生用品は隣の上富良野町の焼却炉で、小動物の死体は南富良野町の小動物焼却施設で焼却。灰類と陶器、ガラス類、たい肥化不適物は、占冠村の最終処分場に埋め立てています。
富良野市で面白いのは、ごみ集積場所のことを「資源回収ステーション」と呼び、ごみ収集とは呼ばないことです。出し方の悪い袋には、容赦なくレッドシールを張り、レッドシール枚数の地区ごとの集計も示して、徹底して分別排出を指導しています。
富良野市では今後も焼却炉をつくらず資源化の努力を続け、使用済み紙おむつのリサイクルも検討中とのことで、その揺るがぬ一貫した姿勢に頭が下がりました。