活動日誌−東奔西走

【16.10.09】絵本の里のまちづくりを研修

映画「じんじん」の舞台・剣淵町

   10月6日は映画「じんじん」の舞台となった剣淵町で、絵本の里のまちづくりを研修しました。

 剣淵町は人口約3500人、北海道の中央からやや北に位置する自然豊かな農村です。25年前から続いている「絵本でまちおこし」をめざす住民主導の活動で全国的に有名な町です。

 

   昭和63年に町商工青年部を中心に約300人で「けんぶち絵本の里を創ろう会」を設立。

 町の財政支援を得て、絵本原画展、絵本作家講演会など様々な活動が行われ、平成3年からは、前年度に出版された応募絵本の中から絵本の館を訪問した人の投票で選ぶ「けんぶち絵本の里大賞」を創設。今では26回目を数え、応募が340作品にも上っているそうです。

 著名な絵本作家との結びつきも強まり、町内の小学校、保育所などには、絵本作家の描いた大きな壁画が・・・。

   平成16年に町は、活動拠点となる新・絵本の館を総工費6億2229万円で新築。(写真上)

 大きな中庭に面した通路を周回しながら、絵本を楽しんだり、木の遊具(写真左)で遊んだり、お話し会や工作教室に参加したり、絵本原画展やコンサートを鑑賞したりできるユニークなもので、町内の障がい者施設が運営する喫茶「らくがき」(写真左下)も入っています。

 

 

   人口わずか3500人の小さな町が、延べ床面積1798平方m、6億円もの絵本の館を整備し、絵本だけで蔵書数が3万5千冊とは、驚愕の数字です。(ちなみに、人口10万人の江南市立図書館の延床面積は962平方m、絵本蔵書数約1万冊です。)

  絵本の館内の見学や経緯説明など、2時間を超える研修時間中、担当職員のほか、早坂純夫町長まで終始同席。町長先頭に熱心に説明までしていただき(写真左下)、党議員団3人は恐縮するばかりでした。

「絵本の里づくり」にかける並々ならぬ意気込みが、伝わってきました。

 絵本の里づくりは、町内の障害者施設の事業の発展や、町内農産物の販路拡大、幅広い世代のボランティア等の広がりなど、教育福祉分野以外にも広がっています。

 その集大成が、映画「じんじん」。剣淵町の絵本の里づくりと自然の美しさに感動した、俳優の大地康雄さんの企画で剣淵町を舞台に作られました。町民多数が食事作りやエキストラで参加、撮影に町ぐるみで協力しました。

 

   江南市内でも7月に、じんじん上映応援隊のみなさんによって上映会が成功。参加者に大きな感動を残しました。

 今回、党議員団が剣淵町を視察先に選んだのも、「じんじん」に感銘を受け、舞台となった絵本の里・剣淵町をぜひこの目で確かめたいとの思いからです。四半世紀以上にも及ぶ絵本の里のまちおこしの活動は、美しい大きな大きな実を結んでいました。

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