活動日誌−東奔西走

【13.10.23】高齢者の見守りで先進地を視察研修

東京都港区のふれあい相談員制度を研修

 市議会厚生文教常任委員会は、10月16日〜18日の3日間、神奈川県厚木市、東京都文京区、港区、埼玉県蕨市の4自治体を視察研修しました。

 17日の午後は、港区のひとりぐらし高齢者等見守り推進事業について研修しました。

 東京都の補助制度を活用し、社会福祉士や看護師などの福祉の専門職員(ふれあい相談員)が、介護保険や高齢者サービスを受けていない一人暮らし高齢者世帯に対し、「アポなし訪問」を積極的に行い、対話・相談を通じ生活実態に即した支援につなげている事業で、2011年度に試行。2012年度に地域包括支援センター単位で各2名、全5地区10名体制で実施。

 2013年度からは訪問対象を、サービスを受けていない75歳以上高齢者世帯に拡大。民生委員や地域包括支援センターなどの関連機関と連携し、実態情報を共有、必要な支援につなげるとともに見守りが必要な世帯には支援を継続しています。
   

 特徴的なのは、高齢者からの申請を待つのではなく、役所の方から積極的に事前連絡なしで全戸訪問する「究極のおせっかいサービス」である点です。

 つなげた支援は、介護保険の認定申請や配食サービス、緊急通報システム、地域包括支援センター相談、家事援助サービス等々。2012年度は対象世帯3803世帯に対し訪問率94.3%。のべ訪問件数12298件、支援につなげた件数は944件にも及びます。驚くべき「おせっかいサービス」です。

   日頃、地域包括支援センターの業務が手一杯で介護予防活動などに十分取り組めていないのではないか、高齢者は広報等でお知らせしても理解不足で、自らサービスを求める事ができないのではないかと心配してきましたが、港区の「ふれあい相談員」制度はこの隙間をしっかり補い、見守り支援の輪をつなぐ要の役割をはたしていました。

 従来の行政にはない温かさも感じました。実態調査をもとに必要なならばどんどん事業拡大に踏み出す、積極性も評価できると感心しました。江南市でも高齢者見守り支援は展開されだしていますが、港区の取り組みはとても参考になります。(掛布まち子記)

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