活動日誌−東奔西走
【10.05.24】広大な地域を結ぶ住民の足=木曽町の生活交通システム
木曽町の生活交通システムを学び体験してきました。
5月20日(木)革新・江南の会の主催で長野県木曽町の生活交通システムを学ぼうとマイクロバスで22人のみなさんと共に勉強してきました。
木曽町はH17年に木曽福島町と近隣の開田・日義、三岳村が合併してできた町。面積476㎢に人口13000人が生活し、標高も木曽福島は775m。開田は1108mと高低差も大きく、山あいに集落が点在していることから、合併協議の最重要事項として「地域にふさわしい交通システム」の検討が、交通関係者や行政、住民代表による「生活交通確保・充実検討会」が作られ、行われてきたとのこと。その結果として現在の交通システムが作られ、18年6月より試験運行し、19年4月から本格運行している。
木曽福島駅を中心に、旧町村を結ぶ幹線バスと各地域内をこまかく回る巡回バスや乗り合いタクシーを組み合わせ木曽福島から20kmも離れた開田高原などからも、200円で中心部まで出てくることができるまさに住民にとっての足が網の目のようにはりめぐらされ、バス停数250か所、系統距離543kmという壮大な路線網になっています。
運賃は1回目的地まで100円から200円ですが、障害者と65歳以上の人は、1か月800円のパスを購入すれば何回乗っててもよく高齢化の進む過疎地の人たちからは大変喜ばれているとのこと。
日本共産党議員の上田とめ子さんも同席していただきましたが、上田さんの話でも、合併した旧町村のひとたちも「合併してよかった」との声が多いとのこと。
午後からはそれぞれが自由に体験乗車。温泉に行った人、行ける所まで行ってみようと奥深くまで行った人、道祖神めぐりに挑戦した人さまざまでしたが、どこまでも、安い料金で、利用できるこの交通システムに驚きの声が上がるとともに「住民の立場で住民の声を生かす政治をやることの大切さを学んだ」との感想が帰りのバスの中では多く語られていました。
江南でも厚生病院まで定期交通を走らせてほしいと病院ができる前から運動を続けていますが、いまだに実現できていません。あらためて住民の足の確保について皆さんとともに声を上げていきたいと思いました。
上の写真 左端が上田とめ子町会議員。合併特例債も使わず役場は、無償で借りている事業所の跡地にプレハブで、この会議室が議場になるとのこと。
歩いて数分のところに屋根付きのバス停が。
木曽病院行きのバスに乗る。
点在する道祖神に会ってきました。