活動日誌−東奔西走
【10.05.12】核廃絶に向けての確かな一歩
反核ピースコンサートやシンポジウムに参加=ニューヨーク行動2日目
2日目の5月3日、午前中はバスで市内観光。雨で自由の女神もはるかかなたにかすんだまま。残念。ニューヨーク在住12年という男性ガイドさんの話は面白かったけどまたの機会に。
午後は、ピースコンサートとシンポジウムがリバーサイドチャーチという由緒ある教会で開かれた。
コンサートは日本から100人の合唱団に、きたがわてつさんなどが加わり、「原爆許すまじ」や「ねがい」「ヒロシマのある国で」などを熱唱。ニューヨークからはレイバーコーラス(労働者合唱団)が参加、全員でうたった「We shall overcome」は圧巻。
レイバーコーラスの女性団員の方には早速和紙人形のメッセージカードを手渡し喜ばれた。
その後開かれた公開シンポジウム。
進行は高草木日本原水協事務局長。冒頭、前日の国連前でのNPT議長や国連代表への署名提出の際のエピソードが紹介され、お2人が警察官の制止を振り切って、署名が積み上げられたハマーショルド前広場まで歩いて行き、署名の山を確認したこと、国際平和会議での国連事務総長の演説「核兵器のない世界は夢ではない、強い意志があれば達成できる、政府を動かすにはみなさんの力が必要です。」との内容を紹介し、市民運動への熱き思いを代表団に報告。その後エジプト軍縮大使のヒシャム・バドル氏、ニューヨーク行動の代表ジョゼフ・ガーソン氏、アメリカピースアクションのポールマーチン氏、イギリスからCND副議長のセーラ・カーチンさんがパネリストとして発言。
シンポジウムの途中で日本共産党の志位委員長が笠井あきら衆議院議員、井上さとし参議院議員とともに飛び入参加。志位委員長は短い発言の中で、「今各国政府などに要請行動を行っているがその中心は2つ(1)2000年の確認事項に基づいて軍縮を推進することとともに(2)核兵器廃絶に向けての国際交渉を開始することであり、この提案はどこの国の人でも共鳴、共感される内容だと報告。納得。
エジプトの軍縮大使は「パレードを見た、励まされたと感想を述べ、非同盟諸国として 核兵器廃絶交渉の開始を NPTの最終文書に盛り込むよう提案した」と報告。ジョセフ・カーソンさんも「核廃絶は、努力目標ではない、草の根の力にかかっている」。ポールマーチンさんは、広島を訪問した時の感想とともに、アメリカは世界の軍事費を超える軍事予算を使っている。その結果アメリカの国民は貧困に喘いでいると告発。高草木事務局長は閉会のまとめで、ニューヨーク行動に100人の被爆者が参加していることを紹介し、原爆を落とされたのは日本、日本が沈黙すれば世界も沈黙すると、唯一の被爆国の被爆者が原爆の実相を告発し、廃絶を訴えた意義を強調し、より多くの署名を集め核廃絶を世界の世論にしていこうと結んだ。
はるばるニューヨークに飛んで、世界の指導者が草の根の国民の声を聞こうとしている姿勢に感動。核廃絶に向けての確実な一歩が歩み始めている。歴史の大きな転換点にいることを実感した。署名を集めカンパを寄せていただいた皆さんに感謝(森 ケイ子)
愛知から参加した被爆者のみなさん。長旅とハードなスケジュールにもかかわらず元気で私たちも励まされる。