市政の動き−市政の動き

【21.07.10】学校給食センターの建て替え候補地が具体化

すいとぴあ江南西側の開発公社所有地

  7月7日の全員協議会で、築49年、築41年と、ともに老朽化が著しい北部と南部の2つの学校給食センターを建て替える候補地を決めたとの報告がありました。

様々な課題や問題を残しながらも、やっとやっと!前進しはじめました。新センターは2025年秋の竣工を目指すということです。日本共産党議員団は、安全安心な学校給食のために、早期建て替えを繰り返し求めてきましたが、ようやく実現する運びになりました。(写真上は南部給食センター)




  発表された市の計画では、市内全小中学校15校分の学校給食を作っている現在の2つのセンターを1センター9000食に統合し、食物アレルギーに対応した給食の実施と学校給食衛生管理基準(現在、守れていない)を遵守した安心・安全な給食をめざします。


候補地は市内北部のすいとぴあ江南西側の、「水と緑のふるさとづくり事業(公園)」予定地約9000平方メートル。市内全校で調理後2時間以内に喫食が可能で、かつ用地の大半を市土地開発公社が公園用地としてすでに先行取得済みのため、新たな財政負担が少なく済み早期建設が可能な条件があるなどの理由です。(写真下は、北部給食センター)

   新センターにおいて調理業務の民間委託等の可能性があること、1センターへの統合で大規模化するなど安全安心の面で心配な他、選定用地は木曽川沿いにあり、ハザードマップでは、万が一の木曽川堤防決壊時に家屋倒壊、3.0〜5.0mの水深が予測される地域であることも問題点です。


 特に大水害への備えは欠かせません。全員協議会では「設計時に考慮する」との答弁がありました。市内南部地域にもう1か所センターを整備して大規模化を避け、水害の危険性も避けることも必要ではないでしょうか。


 

  財政面での課題は深刻です。学校給食調理施設への国交付金が、江南市には全く出ないことが分っており、全額、市費で建設する必要があります。30億円前後もの巨額の整備費が予想されます。ここまで建て替え計画が遅れた原因は、用地の選定のほかに財政面にもあるようです。

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