市政の動き−市政の動き
【19.11.12】布袋駅東複合公共施設、30年間で市負担上限額66億円余
事業者募集要項固まる
11月11日(月)全員協議会と12月議会に提案予定の議案、補正予算案の全会派合同説明会が開催されました。
これら会議の資料を通して、布袋駅東複合公共施設の事業者募集要項の全体像がようやく見えてきました。
しかし、一部の地権者同意がとれず、虫くい状態の事業用地となるのが確定(下図参照、傍点部分が未取得)したのをはじめ、当初、市が想定した公共施設と民間施設の合築方式ではなく、参入意欲を示す民間事業者の意向で、分棟方式となる可能性が高まっていることが当局の説明でわかりました。(正確には未定です)
ここをクリック→布袋駅東複合公共施設計画
図書館、交流スペース、保健センター、子育て支援センターなどの、公共施設部分の概算事業費総額は、43億7800万円。
他に、公共施設の維持管理を事業者に委託する費用30年分で約21億円。民間事業者が整備する駐車場のうち公共施設が必要とする100台分の賃借料30年分2億5662万円。(以上それぞれ物価変動額を除く)
これらの総額66億円余を、今後30年間に市が負担する上限額として定める債務負担行為の補正予算が12月議会に提案される予定です。
さまざまな疑問が膨れあがってきました。
事業用地はすべて市所有。民間施設と駐車場建設部分の土地を市が民間事業者に貸し付ける契約(30年の事業用定期借地権設定)の予定ですが、2年間の設計・建設期間中は、事業者の利益確保を優先し無償で貸す方針です。
また市有地の上に、市のお金で図書館など公共施設を、市が設計・建設業者と請負契約を結んで上で建設するにもかかわらわず、PFIに準じた性能発注、設計施工一括発注方式で整備するという民間事業者任せの方針です。
これでは設計段階に市民の意見をきめ細かく反映する機会がありません。
「図書館のイベントルームが狭すぎる」「子育て支援センターのトイレが、保健センターなどのトイレと共同利用では困る」「屋外に子どもが遊べる公園緑地などが必要」「読み聞かせの部屋に床暖房を」「子育て支援センターのランチルームには手洗い、掃除用具が必要」など、さまざまな要望が党議員団に寄せられています。
全員協議会では、議論の時間が足りず、市民の要望をほとんど伝えることができませんでした。駐車場不足が深刻なのは当初からですが、現時点でも解決策の提案がありません。
民間テナントが果たして集まるのか、30年間破綻せずに営業を続ける保障があるのかどうか、テナントが撤退し空きスペースだらけになった場合どうするのかなど、疑問と不安はつきません。