市政の動き−市政の動き
【18.10.02】鉄道高架、完成まで更に2年の遅れ
事業費31億円も膨らむ見込み
10月1日の市議会全員協議会で、布袋駅周辺の鉄道高架化事業の完成が、さらに2年遅れて2021年度末になることがわかりました。
それに伴い、事業総額も一挙に31億円も膨らんで、総額で220億円にもなる見込み。
31億円も膨らむ事業費のうち、江南市負担分で8億2千万円増えるとの説明でした。残りの22億8千万円は愛知県の負担とか。いずれも全て税金、市民負担です。
ところが、名鉄負担は1円も増えず、総額220億円のうち、たったの7200万円だけ。本当におかしな、理不尽極まりない事態です。
犬山方面の高架工事が大幅に遅れている原因は、地下水が多く湧き出て工法が変更となったこと、大きな玉石が地下にあり工事が難航していることなどです。
事業費が増えた原因は、工法の変更や、資材費・労務費の上昇、交通誘導員の増員など安全対策経費の増加とのことですが、ボーリング調査等で当初から十分に想定できたのではないのでしょうか。
工事を施工してきたのは、名鉄関連の複数JVです。江南市は、毎年、鉄道高架工事一式○○○円と、名鉄にいわれるままに負担金を支払ってきました。今回の8億円余の負担増で、市の鉄道高架事業に対する負担は合計58億円に上ることになります。
さらに深刻なのは、工期の遅れが布袋南部土地区画整理事業や布袋駅東複合公共施設整備にも影響することです。
市長が表明した新図書館移設(2023年度オープン予定)を見込んだ布袋駅東開発事業は、鉄道高架の完了後に駅東広場地下への雨水貯留施設の埋設、駅東広場の整備、高架下の布袋駅線の道路整備を行った後でないと完成しません。
全員協議会で、駅東開発の事業者募集(2019年度)スケジュールに影響が出るのではないかと質したところ、「駅東広場区域を除いた地域から進めるので影響は出ない。」との答弁でした。しかし、綱渡りであることは間違いありません。