市政の動き−市政の動き

【17.12.22】小学校プール民営化?すいとぴあ江南譲渡・廃止?

市民の反発必至の公共施設再配置計画案

  12月19日に開催された議会全員協議会で、公共施設再配置計画(案)の協議が行われました。協議したのは、策定委員会で2年間議論しできあがった計画(案)。


老朽化がすすみ一斉に建て替え時期を迎えた数多くの市内の公共施設を、人口減少社会の中で、どう財源を確保し建て替えを進めていくかという38年間の長期計画。国の指示を受け、全国自治体で一斉に策定が進められているものです。


準備として一昨年度に策定した「江南市公共施設総合管理計画」で市は、施設全てを建て替えるには財源が大幅に不足すると試算。

「建築物の総延床面積を40年間で約14%削減すべし」と結論づけ、その手段として、「統廃合、減築、複合化」「目標耐用年数80年へ長寿命化」「民営化・料金の適正化」などを挙げていました。

  その具体案が今回の再配置計画ですが、驚くべき荒療治の提案が満載。

「これでは江南市が江南市でなくなってしまう!」「デメリットも考えよ」「市の役割を何と心得ているか」「施設を廃止すれば、県下最少レベルの一人あたり施設面積がさらに減り、江南市の元気がなくなる。まず、今後の無駄な事業の見直し、縮減、廃止を」「関係者の意見を十分に聞くべき」など、党議員団は厳しく追及しましたが…。


関係者や地域住民の猛反発は必至です。ところが市長はじめ市当局は、「反発・反対は覚悟の上。危機感を共有し大いに議論を巻き起こしていきたい」と、あっけらかんとしています。


驚く提案その1は、「小学校のプールを廃止し、民間スイミングスクールに委託する」という「民営化案」。

プールの建て替え費用が多額、光熱水費がかさむ、年間の使用頻度が少ない。というのが廃止理由。民間スイミングスクールまで児童を運び、水泳の授業を行うというものです。


驚く提案その2は、江南市のシンボル「すいとぴあ江南」を譲渡または廃止を検討する案。施設の老朽化で改修費用がかさむというのが理由です。

その他にも、市立保育園の統廃合や複合化など、暮らし・教育・福祉に影響が及び、市民サービスの低下を招くおそれがある提案がぎっしりです。

しかも各提案に対し、是非を判断するデータが十分に添えられていません。このような乱暴な提案では議論にもならず、いたずらに不安と混乱が広がるばかりではないでしょうか。
 
この公共施設再配置計画(案)に対して12月20日から1月19日まで、パブリックコメントが行われており意見募集中です。

年末年始のあわただしい時期ではありますが、じっくりと再配置計画を見て、ぜひ意見を提出してください。詳細版もあります。市HPをご覧ください。

ここをクリック公共施設再配置計画案概略版

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