市政の動き−市政の動き

【16.10.16】公共交通網整備はまた検討・先送り?

新たな下部組織つくり個別対策を協議

 第3回江南市地域公共交通会議を「タウンバスを実現する会」のメンバー5人と一緒に傍聴しました。

 8月〜9月にかけて行った名鉄バス・いこまいCARなどの利用者アンケート結果、「地域公共交通を語る会」の開催結果と、それを受けた今後の対応方針が協議されました。

 

   語る会の参加者は5か所合計でわずか80名と低調でした。しかし資料編に掲載された数々の意見は、江南市の公共交通と都市整備の遅れを反映し、実に多くの市民目線での課題が出揃っていました。これらを見れば、「この先も現状維持で問題なし」とは到底言えません。

 しかし地域公共交通会議では今後の対応方針として、●現状の交通体系をできるだけ維持する●個別要請については新たな場(下部組織として検討部会を設置)で検討する●「まちづくりの方向性」が見えた段階に加え、「地域が主役となり地域住民・行政・事業者が一体で公共交通に取り組む」といった公共交通に対する地域の機運の高まりが見えた時点で、公共交通の再編について改めて検討する、などの原案を承認しました。

   来年度新設する下部組織・検討部会は、有識者・老人クラブ・社協・事業者・公募市民・市等で構成し、役割として●地域の実情に即した輸送サービスの実現に必要となる事項について、専門的に集中して協議し、協議結果を市地域公共会議に報告・提案するということでした。

 公共交通網の再編整備を、またまた先送りするつもりでしょうか。

 地域住民の盛り上がりがなければ公共交通が維持できないことは事実です。しかし、地域住民のせいにして必要な再編整備を先送りする一方で、行政としてどのような役割を果たしていくのかは不明瞭な方針です。

 「もっと真剣で活発な議論が展開される地域公共交通会議であってほしい」「まちづくりと一体の公共交通の大切さを行政も市民もわかってほしい」との思いで傍聴しました。(掛布まち子記)

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