市政の動き−市政の動き
【14.12.27】新ごみ処理施設問題でブロック会議開催
玉虫色の合意で前進するのでしょうか
12月24日(水)江南市役所で、第1小ブロック会議が開催されました。
「(前略)中般若町北浦の建設候補地について、一日も早く同意を得るため、2市2町がそれぞれ協力し合い、新ごみ処理施設の建設に向け、引き続き最善の努力を傾注して取り組むものとする」との、あらかじめ用意されていた合意文を堀江南市長が読み上げ、他市町首長からは何一つ意見も質問も出ず、会議は短時間で終了。
来年4月からブロック会長と準備室が大口町に移る予定であったものが、引き続き今後2年間、江南市長と江南市がブロック会長と準備室を引き受けるとの合意が、これまた何の質疑もなく了承されました。
傍聴者にはさっぱり理解できない玉虫色の合意。疑問が膨らむばかりでした。
12月26日(金)に開かれた江南市議会全員協議会で、24日のブロック会議の結果が報告されました。
犬山市長が新市長に交代し、中般若町北浦を推進することで2市2町首長の足並みがそろい、「4首長がそろって、反対している小渕地区へお願いにいく」「前ヘ進んでいることは間違いない」(堀江南市長)とのことでした。
しかし、党議員団の質疑で
●「2市2町が協力し合い・・・」と言っても、平成25年2月のブロック会議合意にもとづき、江南市の責任で地元同意を取り付ける ●そのための職員体制や予算はすべて江南市だけで持つ ●2市2町ブロック準備室は地元同意取得には関与せず、予算も使わない ●ブロック会議の正式な候補地は、依然として犬山市池野地区である(凍結中)、などが分かりました。
結局、根本的にはこれまでと何一つ変わっていません。
扶桑町小渕地区は、3月に実施した住民アンケートで「反対」という明確な結論を出しています。江南市長が勝手に名乗りを挙げ、同意取り付けの期限と約束した平成26年9月末はとうに過ぎました。
扶桑町小渕地区住民のそもそもの反対理由は、江南市長のスジの通らない強引な候補地押しつけへの不信にあることは分かっています。行政側の論理の押しつけでは、事態はこじれ悪化し長期化するだけではないでしょうか。
候補地決定を急ぐのならば、強引な手法を真摯に反省し、一から選定をやり直す決断こそ必要です。
また、ごみ処理基本計画改定案が年明けからパブリックコメントに付されます。候補地選定が行き詰まっている時こそ、「住民参加で意欲的な減量目標と減量施策を、ごみを減らして環境負荷の少ない小さな施設に」と、繰り返し議会内外から要求してきましたが、そうはならなかったようです。
市民のみなさんが一人ひとりが自分のこととして、ごみ問題を考えてほしいと切望します。