市政の動き−市政の動き
【10.10.09】一宮・小牧の循環バスを体験乗車=建設産業委員会
市民の足として定着している循環バス
10月8日「市内の生活交通バス」について、集中的に検討を進めている市議会の建設産業委員会が一宮市と小牧市の循環バスについて視察を行い、実際にバスに乗車し体験してきました。
一宮市はH13年からi−(あい)バス(市循環バス)を運行。その後尾西市と木曽川町が合併し、再編成を行って、現在市が主導するi−バスは5コースで、エコハウス138を中心にそれぞれが乗り継ぎ可能のコースが編成され、平均1時間に1本の割合で走り、1回乗車ごとに100円の運賃です。
市が運営するi-バスとは別に、名鉄バスが撤退した地域を中心に地元要望をもとに生活交通バスが、1回200円の運賃で2コースが走っています。生活交通バスは、地元の市民で地域交通協議会を作り、バスの大きさや愛称、コース、バス停等を決めそれをもとに市が運行するという地域協働型で実施されています。
1便当たり平均10人前後の利用があり、年間27万人余の利用で運賃収入3260万円、市負担が7400万円ほどになっています。
小牧市では、交通空白地域の解消・公共施設へのアクセスの確保を目的にH10年3月から試行運転を開始し、その後何回かの再編を行い、その都度利用者や市民向けアンケート、実態調査を実施し、現在8コース71便を運行している。
特徴的なのは、料金が1日200円で、最初に乗った時に200円を払うと運転手さんから1日乗車券を受取り、何回でも乗れるとのこと。小牧市役所から乗車した時は、高校生などがたくさん降り、お孫さん連れの男性が乗ったりと、にぎやかな乗降風景です。
定員36人乗り(座席11)の小型のバスが、大口町との境界いっぱいまで狭い道も縦横に走り、それぞれバス停で待つ人、降りる人市民に定着していることがよくわかります。車いす対応のバスになっていて1日1〜2人ぐらいの利用があるとのこと。
毎年利用者が増えていて21年度は、30万4000人余り。料金収入が2359万円、市負担分が1億1233万円となっています。
江南市でも厚生病院までの交通の確保とともに、市内の循環バスを求める声が高まっています。
委員会としても精力的な調査と議論を重ね、市民の期待に応える方向性を打ち出すことが求められています。