市政の動き−市政の動き

【10.09.24】市議会議場への国旗・市旗掲揚条例を突然提案

議会の慣例も無視し、多数で強行

 9月議会の最終日22日。市長提案の議案や請願の採決がすべて終わり、閉会直前、議長より時間延長が告げられました。予定したすべての日程が終わったのに延長する必要はないと抗議しましたが、議長の手元に議員提出議案が2件届いているからと、時間を延長し、「定数2削減」と議場に日の丸を掲げる「国旗・市旗掲揚条例」の提案が強行されました。
 今まで議会にかかわるものは、議会の運営上、各会派代表者会議等で協議しまとめ、意見の一致しないものは行わないというルールが作られてきました。
とりわけ国旗・市旗掲揚条例は議会としてはほとんど議論をしていないものです。
それが突然、抜き打ち的に提案されたのです。このことを条例で決めているのは県内でも蒲郡市だけです。
 しかも提案説明は、提案代表者(中西議員)の私見を述べているような内容で、なぜ議場に国旗・市旗を掲げる必要があるかということは最後の2〜3行で終わっています。
 議案質疑の中で、東議員が「提案説明の中に日本が大戦に負けてGHQによる掲揚の禁止条例があったが…」とあるが禁止条例はどういうものか、と質問したのに対し「それを聞いてどうするんですか」と開き直る始末。
そもそも「禁止条例」なるものは存在せず、GHQによる指令です。
 日の丸は、第2次世界大戦などで戦意高揚の象徴として使われてきた経緯から、国旗と制定する際にも大きな議論を呼び、制定の際にもわざわざ当時の小渕総理大臣が談話の中で「新たな義務を課すものではない」と述べ、強制はしないことを確認しています。国民が心から国旗としての愛着心や尊敬の念を持っているとは言えないものです。こうした議論のある問題を数の論理で強行するやり方は到底許せません。
 「こんな状態で条例制定はできない、提案説明の内容もよくわからないので、もっと時間をかけよう」と政新クラブの議員から継続審査の提案もありましたが、賛成少数(日本共産党を含む)で否決されてしまいました。
しかも日本共産党議員団と社民党の2人が反対討論をしたのに賛成討論はありませんでした。
(反対討論はこちらから)反対討論



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