活動日誌−東奔西走

【18.05.29】PFI整備の学校給食センターについて千葉市で研修

運営業務全般の恒常的な監視が重要

  他自治体に先駆けてPFI手法で学校給食センターを整備し、来年度末に15年間(設計建設も含め17年間)の契約期間満了を迎える、千葉市大宮学校給食センターについて5月28日(月)、党議員団で千葉市役所を訪問し研修しました。


 公共施設等の設計・建設・維持管理・運営等について、民間事業者の資金や技術能力を活用することで、コスト削減とサービス向上をと、政府が導入を促進しているPFI手法。


江南市でも、布袋駅東複合公共施設の整備や学校給食センターの更新、新ごみ処理施設整備でも、この手法の導入を検討しています。PFIの課題を探ろうと、千葉市大宮学校給食センターの実情をたずねました。

 この学校給食センターは、千葉市内の中学校の約3分の1にあたる23校分9,056食を提供している施設で、BOT方式(民間資金で建設し、施設は民間所有のまま、千葉市が15年間の分割払いで施設賃借料と維持管理運営費委託料を支払い、期間終了後に建物設備を民間事業者から無償譲渡を受ける方式)を採用しています。


 BTO方式(建設後に施設を市が買い取る方式)とどう違うのか、経費節減効果について事前調査時点と14年経た現時点でどうか? 市が求めた要求水準は守られてきたのか、監視体制はどうしてきたのか、PFI手法での留意点、想定外の出来事は? 契約期間満了後はどうするのか?など、党議員団のぶしつけな質問の数々にも丁寧に答えて頂き、大変勉強になりました。

 

  印象に残ったのは、VFM(経費節減効果)が、事前の導入可能性調査時点と、落札事業者との契約時点で倍以上も違ったことでした。経費節減効果の計算は、複雑でよく理解できない部分が多くどこまで信頼できるのか不安に感じました。

 
また、民間事業者グループの業務の状況について、毎月定例的に企業側と市教委、給食センターなどで構成する運営協議会を開催。意見交換と情報の共有をはかり、監視を続けていることにも驚かされました。


指定管理者制度以上に十分な監視体制が重要なことも分かりました。

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