活動日誌−東奔西走

【14.01.19】デマンド交通の役割は

岩倉市議会主催の講演会に参加しました

   1月17日、岩倉市議会特別委員会主催の講演会に参加しました。
テーマは「地域公共交通におけるデマンド交通の役割」で、講師は豊田都市交通研究所の福本雅之氏。

 不採算路線からの路線バス撤退に伴い、市町村のコミュニティバス導入が9割を超えましたが、近年はデマンド交通の導入が急増しています。岩倉市でも昨年10月から、1乗車300円のデマンドバスの試行運転が始まりました。

 福本氏は、市町村の公共交通施策にありがちな問題として、コミバスと路線バスがバラバラでネットワーク性を発揮していない、市町村境界に縛られ市民ニーズに応えられていないことなどがあり、鉄道、路線バス、コミバス、デマンド交通、タクシーのそれぞれの特性を生かしネットワークとすること、地域の公共交通全体を考えることが必要であると指摘されました。

 デマンド交通の検討に際しては、配車システムや補助金制度を前提に検討しないこと、デマンド交通よりも安くて便利なものがある可能性を考えること、市民にとって公共交通が目に見えなくなるなどの落とし穴があることを考慮すべきと述べられました。

 また、不採算路線だから自治体がコミバスを走らせているのに、いざ走らせると自治体がその乗車率や収支率を問題にするのはおかしいのではないかとの指摘もありました。

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