活動日誌−東奔西走

【10.10.04】京都で日本女性会議が開催されました

一人ひとりの個性を大切に

  10月1・2日と京都国際会議場で第27回日本女性会議が開催されました。
江南市から江南市女性連絡協議会のメンバーなど8人とともに、森 ケイ子も参加しました。日本女性会議は、1984年に第1回が名古屋市で開催されて以来、毎年各都市で開かれ27回目を迎えました。
 今年は、日本が女性差別撤廃条約を批准して25周年という節目の年であり、第3次男女共同参画基本計画の策定が行われている最中でもあります。
 今年も全国から約3000名の代表が集まり、1日目は11の分科会に分かれ熱心な議論が行われました。
 私が参加した第1分科会「ジェンダー平等に向けて」では、パネリストに元国連の女性差別撤廃委員会委員でインドネシアの元女性問題副大臣を務めたシャムシア・アフマッドさんや、堀内光子前ILO駐日大使、二宮周平立命館大学法学部長を迎え、山下泰子文京学院大学名誉教授のコーディネーターで進行しました。
シャムシア・アフマッドさんは、日本の女性が憲法や民法上の不備も含め、様々な分野で不十分さが残り、懸念される問題があることを指摘し、その方向性も示してくれました。
 堀内さんは、ジェンダー平等の指数が世界で101位、政治エンパワーメント指数では110位に落ち込んでいることを示し、雇用における男女平等を始め一層の努力が必要であり、その根底にある固定的役割分担意識の排除が必要であることを強調されました。
二宮さんは、男女によって婚姻年齢に差があること、選択制夫婦別姓の問題点などについて分かりやすい報告とともに、家族法の根本は一人ひとりの人格権の問題としてとらえることが大事だとの指摘が印象的でした。
 分科会の後は交流会。京都市長のあいさつのあと、実行委員長でもある池坊由紀さんによる生花の実演や京都地域女性連合会による民踊などが華やかにくりひろげられました。
  

   池坊由紀さんの生花のデモンストレーション

 

2日目は全体会。オープニングは京都ならではの茂山千五郎家の狂言「濯ぎ川」、
基調報告は、「男女共同参画施策の現状と課題」をテーマに内閣府の男女共同参画局長の岡島敦子さん。記念講演は「自由で豊かなパートナーシップ」のテーマで、千葉県女性弁護士第1号であり現在も活躍中の渥美雅子弁護士と夫で「渥美講談塾」塾長の渥美剛冶さんが軽妙な講演と講談を披露し大いに会場が盛り上がりました。
 帰りに立ち寄った青蓮院でいただいたお抹茶と庭園は素晴らしく、紅葉の時にもう一度訪れたいと思いました。
 京都女性会議のスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。 

 

  渥美夫妻による講談

青蓮院の庭園  

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