活動日誌−東奔西走

【09.07.09】江南母親大会が開かれました。

繊維労働者のたたかいから、従軍慰安婦問題、女性差別と盛りだくさん。

  7月5日(日)久方ぶりに江南母親大会が布袋ふれあい会館で開かれました。
ドキュメンタリー映画「明日へ紡ぎつづけて」の予告編の上映、民商女性部の所得税法56条の廃止を求める取り組み、新婦人が行った「韓国平和の旅」で従軍慰安婦の報告のあと岡村晴美弁護士による講演「女性相談から見えてくるもの」がありました。
 まだ子育て中の岡村弁護士は、日ごろDVや職場のセクハラ問題の相談に乗っている経験なども交えながら女性のライフサイクルの各段階で性差別が生じており、児童虐待の中でも性虐待(義理の父親や時には父親から)が増えて深刻になっている。虐待や性差別の根底には女性差別の意識が潜在意識としてあるのではないか。「女だから」という意識を変えていくこと、ジェンダーフリーの考え方を広めていくことの大切さをさまざまな角度から情熱を込めて話されました。特に印象に残ったのは、ILOが掲げる最重要テーマに、4つの要点(1.十分な所得が確保されているか、2.社会保障が整備されているか、3.労働者の権利は守られているか、4.ジェンダー平等が保障されているか)があり、その中でもジェンダーフリーが盛り込まれたのは画期的なことだということでした。
 国はワーキングバランスを強調しますが、現在の派遣切りなど労働者をモノ扱いする日本の雇用形態とその中でも劣悪な女性労働は「明日へ紡ぎ続けて」の時代から指摘され続けてきた問題です。こうした問題に引き続き取り組んでいかなければならないと思いました。
 講演の後は分散会に分かれて自由に話し合いを行いました。講演を聞きっぱなしでなく感想を述べ合ったり、思いを話すことができてよかったとの感想が寄せられました。

 

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