活動日誌−東奔西走
【09.05.12】アンネのバラに会ってきました。
立命館大学国際平和ミュージアムを見学。
5月10日、新婦人の会江南支部が主催した「平和バスツアー」に参加し、立命館大学国際平和ミュージアムを見学してきました。
一度は訪れてみたいと思っていたところです。このミュージアムは、第2次世界大戦で多くの学生が戦場に散って行ったその反省の上に、過去と誠実に向き合い、戦争の被害も加害にも目をそむけることなく、平和を創造するには何ができるかを考え、一歩を踏み出すことを目的に大学立としては初めての平和博物館として、1992年に開設されています。 総勢32人のツアーに4人のボランティアガイドがついてくださり詳しい説明をしていただきました。
博物館の入り口には、アンネのバラが色鮮やかに咲き、ホール入り口にはわだつみの像、ラウンジの壁面には手塚治虫の「火の鳥」が入館者を迎えます。
地階では、豊富な資料により、第2次世界大戦から現代の地域紛争まで、戦争の実態に即して平和の尊さを訴えています。参加された方の中には、実際に空襲にあった人、疎開や食糧難で苦労された人など自らの体験をもとに展示物を見、「人間はなぜこんなおろかなことをするのか」と感想を語り、ガイドの説明にも大きく共感されていました。
2階の平和創造展示室では、「戦争が無ければ平和なのか」と現代の貧困や環境破壊をサイコロやグラフで考えるコーナー、ボランティアセンターの活動紹介、無言館の別館としての「いのちの画室(アトリエ)」や沖縄戦と現代の沖縄を考えるコーナーなどがあり、それぞれ私たちに問題提起を投げかけていましたが、残念ながら時間が無くなり、駆け足の見学となってしまいました。
戦争の体験を話しておられた方が、展示物を見ながら「戦争はいや、2度と戦争はしてはいけない」と語っておられたことが胸に響きました。誰もが参加できる、憲法9条を守る活動の大切さをあらためて強く感じた見学でした。
翌日の伊根の船宿での伊根漁協の方たちとの交流のため、天橋立の宿に向かったバスツアーのみなさんと別れ、一人京都から新幹線で帰ってきました。(森ケイ子記)
アンネのバラの紹介
ラウンジの壁面を飾る手塚治虫の「火の鳥」