活動日誌−東奔西走

【09.04.14】全国女性議員サミットに参加

530人が参加し活発な討論が展開されました。

   第5回全国女性議員サミットinぐんまが、4月11・12日と群馬県高崎市で530人が出席して開かれ、私も参加してきました。
 1日目は、無所属議員を含むすべての政党から7人の女性国会議員が参加して、「女性の政治参加を推進するために」のテーマでシンポジウム。
 無所属の糸数慶子議員は、沖縄は戦後、収容所の中で初めての参政権を行使したこと。復帰前、復帰後も基地の町沖縄は、米兵によるレイプ事件が頻発し、人権を守るたたかいが続いていることを、具体的事例を紹介しつつ報告。
 少子化対策・男女共同参画担当大臣でもある小渕優子議員は、2歳の子どもを育てつつ現在妊娠4カ月であることを明らかにしつつ、国会議員には「産休や育休」が無いことも問題と。男女共同参画が女性の問題としてとらえられがちであり、予算や制度が不十分であると認め、頑張りたいと発言。
 社民党の福島瑞穂議員は、女性が進出することで、政策の優先順位が変わると、超党派で取り組んだDV防止法や従軍慰安婦問題など具体例をあげて指摘。
 日本共産党の紙智子議員は、今年が女性差別撤廃条約から30年。女性が参政権を得て63年。そのための並々ならぬ努力が積み重ねられてきたこと。しかし21世紀になっても日本の女性の社会進出は極端に遅れていることを具体的な数字を示して指摘。その改善のためには職場や地域で女性が正当に評価されること、選挙制度の改善、政党が女性の立候補を促進する取り組みが必要と発言。
また全体のテーマとして、現在の経済危機のもとで母子家庭や子供の貧困が深刻な問題になっていること。パート労働法や労働者派遣法の改正が緊急の課題であること。ソマリアへの自衛隊派遣が国会審議なしで強行され、憲法改正に向けての手続法のパンフが作成され平和が脅かされていること。女性の国会議員を増やすために、金のかからない選挙のありかた。クヲーター制の是非などについて活発な議論が展開されました。
 夜は、立食式での交流会。テーブルの周りでは、地元群馬県内の議員とともに、富士吉田市、つくば市、下諏訪町などから参加した議員と交流。
 2日目は、6つの分科会に分かれて議論。第4分科会「市民と行政の共同によるまちづくり」に参加。自治体職員が自治体の枠を超えてバックアップスクールin大分という組織をつくり、政策決定の場に女性を増やすための講座や議論の場を提供したり、職員としての活動を飛び出してNPO法人を設立し、地域の産業町おこしに取り組んでいる女性たちがいること。また地道に地元でボランティア活動を通じて行政に発信し、協働を推進している経験等が報告され討論。
 コーディネーターの内藤和美教授からは、・官と民、性質の違うものが一緒にやる場合の新しいルール作り(仕組み、権限、財源、情報の共有化など)が必要である。・協働と議会の在り方について明確にすること(協働は議会軽視という意見もあるが、協働の成果[失敗も]を、議会がどうチェックして生かすかが問われることになる)などの指摘は、示唆に富むものでした。(森 ケイ子記)
 
 

     会場いっぱいの参加者

 




新幹線から見た富士山がきれいでした  

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