活動日誌−東奔西走

【09.02.13】やっぱりおかしい 老人ホームむつみの無償譲渡

老人ホームの無償譲渡に反対する住民訴訟の会が学習報告会

   昨年4月に、養護老人ホーム「むつみ」が江南市からサンライフに移管され建物が無償譲渡された。それを違法として、市民8人が5月19日に名古屋地方裁判所に提訴し、4回の公判が行われてきた。5回目の公判を前に、「老人ホームの無償譲渡に反対する住民訴訟の会」が、2月12日(木)夜に原山剛三弁護士を迎えて学習と報告の集会を、福祉センターで開いた。
「市民の財産をタダでくれてやる、そんなことは絶対におかしいと思い、会長を引き受けた」と会長の高木さん。裁判の過程で、早く(2006年11月ごろ)から、民間への無償譲渡・移管の方針を固めながら議会へは2007年7月の全協まで隠してきたことが明らかになった、と市の秘密主義や鑑定も取らずに処分したことの問題点などについて市民の立場から問題点を指摘する原告団長の川村さん。また市民の中には、タダで渡しながら江南市が1億400万円の借金を返していくことに依然強い反発がある、と報告。
 原山弁護士は、4回の公判が行われて来たこの間のやり取りについて、原告が「鑑定も取らずに無償譲渡したことは、地方自治法237条の[適正な対価による処分]に違反している」と主張したのに対し、被告側はその問題に正面から反論をせず「議会の議決を経ているから適法」と反論するのみであること。またむつみの周辺はすべてサンライフの特別養護老人ホームやケアハウスなどの施設に囲まれており、特別の便益を与えることになるおそれはないか。民営化の必要性についての説明も不十分であるなど裁判の争点を説明。
 名古屋市でも保育園の民営化に反対する運動が大きく進んでいる。裁判を支える住民運動が大事と激励。
次回公判は、2月18日(水)10時15分から名古屋地裁で。
 傍聴にお出かけください。
 

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