活動日誌−東奔西走

【09.01.09】平和と人権・映画にかける思い…山本洋子監督熱く語る

あいち年金者組合・新春の集い=名古屋

   組合員が6,000人に達しようとする愛知年金者組合の新春の集いが、1月8日午前10時30分から名古屋市公会堂4階ホールをいっぱいにして盛大に開かれました。
昨年の世相を表す川柳「今に見ろ 姥捨て山が 噴火する」や「ジジババの年金縮めて思いやり(予算)」などが紹介され、後期高齢者医療制度への怒り・廃止を求める運動から、雇用を守る運動へと大きく連帯し発展してきた国民の運動を、さらに爆発させていこうと決意が語られました。
 続いての記念講演は、「映画に込めた平和と人権への思い」と題して、映画「明日へ紡ぎつづけて」の山本洋子監督。初めての監督作品である「大須事件」では、被告となった人たちの楽天性に驚きつつ、「被告」の子供たちがどんな思いをしているかにまで心を寄せ、その子たちが将来に向かって羽ばたく様を描こうと、子供たちが画面いっぱいに向かってくるラストシーンにしたこと。さらに保育の問題や障害者とのかかわり、男女共同参画からベトナム、ヒロシマ、東京大空襲とまさに人権と平和の問題に真正面からというよりも一人一人の人間を通して、見る人に問いかける作品を作り続けてきたその監督の人柄がそのまま伝わってくる講演でした。
 今度の作品「明日へ紡ぎつづけて」は愛知を舞台にした3回目の作品だということです。10代の少女たちが、早朝から夜10時までの2交代勤務「ニワトリと蝙蝠のような生活」のなかで、綿ぼこにまみれながら学びたたかった青春の記録は、いままたモノのように使い捨てにされ、たたかいに立ち上がった労働者と通じるものがあり、ぜひ成功させたい映画です。監督が最後に語られた「映画は未来を探る旅」この作品から、私も、若者たちも「未来に向かう」大事な「何か」をつかみたい、つかんでほしいと思います。
 「明日へ紡ぎつづけて」は、1月11日(日)旧都筑紡河和工場跡地から撮影が開始されます。 初の公開上映会は6月27日(土)女性会館ホール(午後1時・5時)と決まりました。 製作協力券1枚1000円ご協力をお願いします。 (森 記)

 
大須事件の元「被告」と、ラストシーンに登場した当時の「被告の子供」から、花束が贈られ山本監督も感激

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