市政の動き−政策見解
【25.04.15】大阪関西万博への修学旅行についての要望書
大坂・関西万博への修学旅行について安全確保の再確認を求める要望書
市内小中学校の中に、2025年度の修学旅行先として、大阪・関西万博を選定した学校があると聞いています。1年前に指摘した安全面の不安は、解消されるどころか開幕直前になって、ますます深刻化しています。
4月4日〜6日に行われた「テストラン」最終日の6日、万博協会は会場西側の「グリーンワールド(GW)工区」にある屋外電気設備の地下ピットで、引火によって爆発のおそれがある最低濃度を超えるメタンガスを検知したことを明らかにしました。この場所は、昨年3月の工事期間中に起きたガス爆発事故現場の近くで、万博協会が様々な対策を取っているとしてきた場所でした。
廃棄物最終処分場である夢洲では現在でも制御不能な量のメタンガスが発生し続けており、子どもたちの歩行ルートには、多数のガス抜き管があります。今後も、爆発事故など不測の事態発生の危険が予測されます。
また、団体バス利用校の児童・生徒が駐車場から会場入り口まで1キロ近い徒歩移動を強いられる、弁当を食べる団体休憩所が屋根のみで壁がなく、熱中症や雨天時の対応が難しい、トイレの数が少ない、地震など災害時の避難経路、場所が不明確など、子どもたちの安全に関わる数々の問題点が依然として指摘されています。
日本共産党は今からでも、大阪・関西万博そのものを中止するべきと求めていますが、少なくとも会場の安全性に対する懸念が解消されないままでは、修学旅行先としてはふさわしくないと考えます。関西方面では、大阪万博へ行くことを見送る学校が相次ぎ、千葉県内の公立中学校の中には、安全が担保されないと、直前になって行き先を大阪・関西万博から変更した学校があるとの報道もあります。そこで以下要望します。
1.大阪・関西万博への修学旅行については、各学校任せにせず、江南市教育委員会が自ら問題点を検証し、様々な点で安全配慮義務が果たせるのかどうか再確認すること
2.大阪・関西万博を修学旅行先に予定している学校には、今後さらに危険な状況になったと判断される場合には、行き先を変更するよう指導、助言を行うこと
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