市政の動き−市政の動き
【20.11.18】理念なき事業スクラップではダメ
事業スクラップ中間報告
【理念なき事業スクラップでは、市民サービス・福祉は守れません】
11月12日の全員協議会で、深刻な市の財源不足に対処するための事業スクラップ&ビルドの中間報告がありました。最終報告は12月17日。
一般財源ベースで8億円の事業スクラップ目標に対し、中間報告のスクラップ額は約6億円。
中味は心配した通り、正規職員5名の削減や、木賀公園コミュニティプールの廃止、低所得者のヘルパー利用料半額助成の廃止、国保会計への繰り出し金削減、心身障害者扶助料の支給要件見直し、がん検診自己負担金の見直し、中学生海外研修派遣事業の休止など、市民負担増と市民福祉の後退につながるものが並びました。
行事関係では、こどもフェスティバルや健康フェスティバル、消費生活展などの廃止、環境フェスタの休止、敬老会の式典廃止(記念品郵送へ変更)と大ナタ。
金額の大きな政策的事業では、事業の先送り、起債(借金)への財源変更、新ごみ処理施設整備の積立金減額など、後年度に負担を先送りするものが大半で、不要不急事業の根本的見直しになっていません。
それでも、毎年約10億円の財源不足が生ずる見込みで、「経常的事業の更なるスクラップと政策的事業の見直しが必要。新規事業の採択は困難」と報告をまとめています。
これまでの大型事業の在り方に問題があったことは明らかです。名鉄にしっかりと負担を求めていくのはもちろん、過大な道路整備、大型事業の縮小・中止など、市民の暮らしを守り市民サービスの向上にあてる財源確保のため、知恵を絞ることが必要となっています。