市政の動き−市政の動き
【19.01.10】水道料金約18%値上げの方向へ
1月9日(水)、第5回の江南市水道事業経営審議会を傍聴しました。
今年度から始まった経営審議会の行方に注目し、初回からずっと傍聴してきました。
この審議会の目的は、江南市水道事業の現状と課題を分析し、今後の投資目標と財源計画、収支見通しを見据えて、水道事業の健全経営に向けた取り組み(すなわち水道料金の値上げ計画)を策定し、水道事業経営戦略という方針を策定することです。
人口減少に伴う水道使用量の減少、収益の急速な悪化に加えて、非常に遅れている江南市の基幹管路(最も重要な太い水道管)の耐震化(適合率現在わずか1.4%)を推進するために、多額の投資が必要となっています。
今後10年間に90億円、その後10年間に80億円の投資を見込み、審議会ではこれを賄うために料金改定を2020年度に約18%、2025年度以降にも更なる改定を検討しています。次回審議会で改定案を確定させ、4月初めに市長へ答申予定となっています。
ここをクリック→水道料金改定の方向性
(資料は第4回水道事業経営審議会資料1)
年金、医療、介護など、安倍政権が進めてきた社会保障連続改悪のもとで、特に高齢者の暮らしが厳しさを増しています。こんな時に、水道料金まで大幅な値上げとなれば、特に低所得世帯の負担感は非常に大きなものになります。
江南市の水道事業は、長年、大幅な黒字を計上する健全財政を続けてきました。
一般会計からの繰り入れをはじめ、投資計画の見直し、県水受水量の見直し、自己水源の閉鎖の見直し、地下水取水企業・団体への負担金など、あらゆる可能性を追求して、いかに値上げを防ぐのか。
市民生活に寄り添った、十分に慎重な議論と検討が必要ではないでしょうか。