市政の動き−市政の動き
【17.07.22】公民連携の複合公共施設を視察
7年経過した大和市、深谷市では
布袋駅東地区の工場跡地で市が進める公民連携複合公共施設の参考とするため、党議員団は7月20、21日、先進事例を視察しました。
出かけたのは、神奈川県大和市(人口約23万人)の高座渋谷駅前にある複合ビルIKOZA(いこーざ)と埼玉県深谷市(人口約14万人)の複合施設キララ上柴・アリオ深谷の2カ所。
両施設ともに市有地について30年間の定期借地契約を、公募型プロポーザル方式で選定した事業者と結び、事業者が建設した複合施設の公共部分を市が賃貸借する方式。これは、江南市が布袋駅東で計画する手法と全く同じです。両施設ともにオープンから7年が経過し成果や今後の課題も見えるようになっていました。
7階建IKOZAは、公共部分として市役所分室、多目的ホール、学習センター、図書室など。商業施設は、温浴施設や食品スーパー、銀行、クリニック、学習塾などが入っていました。
空きが3区画ほどありました。都心に近い駅前とあって、スーパーは安定的に営業しているようでしたが飲食店のような賑やかなテナントはなく、駅前の賑わいづくりはやはり難しい様子でした。借地契約が切れた後、建物を大和市が5億円で買い取る契約とのことでした。
キララ上柴・アリオ深谷は、公民館や生涯学習センター、男女共同参画推進センター、行政サービスセンターなどを拡張更新した公共部分(キララ上柴)と、以前から営業していたショッピングセンター(地元専門店とイトーヨーカ堂)を拡張させた商業施設(アリオ深谷)の複合施設で、事業者は地元の(株)深谷上柴ショッピングセンター。
深谷駅前から事業者が無料シャトルバスを運行。私たちも往復で利用しましたが、バスは満員でした。市内に他に大型商業施設がないこともあり大変賑わい、公民館などの公共部分も利用者が増え相乗効果が出ていました。
万一の事業者撤退に備え、市有地に建設された施設部分と、スーパー所有地に建設された施設を分離できる設計にしてあるそうで、用心深さに驚かされました。
2施設を見学しましたが、ともに現地の条件や市民要求に合わせた無理のない事業計画のように感じられました。しかし「公民連携」は言葉の響きはよいものの、市として相当余分な労力や時間が必要になるようです。
それにしても、布袋駅東の場合は条件的にハードルが高そうです。