市政の動き−市政の動き
【15.09.02】公共交通活性化再生法にもとづく法定協議会へ移行の方針
市全体の公共交通を再編
8月31日に開催された、江南市地域公共交通会議を傍聴しました。
議題は、いこまいCAR(予約便)の年間実績と、2年前に、市民要望を受けて分割延伸された名鉄バス「江南団地経由厚生病院線」利用状況と、減便計画についてでした。
いこまいCARは、1年前の値上げで市負担額は減りましたが、利用は減り、市民負担額が増えています。1便あたりの平均料金651円は年金生活の高齢者にとっては高すぎると思いますが、市民の料金負担の重さに言及する意見は残念ながら出ませんでした。
名鉄バス「江南団地経由厚生病院線」の1便あたりの利用者6.88人の少なさと年間の市による赤字補額1143万円の多さが強調されていましたが、せっかく利用者が増えてきているのに、昼間を中心に半分の便数に減便すれば、、いっそう利用者が減ることは目にみえているのではないでしょうか。
市民団体要望書のように、もっと利用者が増えるようなバス時刻表の改善やバス停の場所の変更などの改善努力が、まず必要なのではないでしょうか。
改善の努力も、利用者増の努力もがほとんどなされないまま、せっかく市民要望を受けて新設されたバス路線を簡単に減便することには、納得できませんでした。
一方、市担当者から、これまで市担当課中心だった庁内検討組織「市交通体系等検討委員会」を今後は「法定協議会への意向も視野に考えていく」との方針が表明されました。会議会長からは「これからはコンパクトシティ&ネットワークです」「公共交通再生活性化法に基づくもので、路線バスも対象になる」との補足説明がありました。
補助金に合わせる補助金ありきの計画になっては困りますが、市全体の公共交通網の再構築を行っていくことになると思われます。
期待しつつ、市内実態調査で掴んだ市民の生の声、実態を市にどしどし届け、本当にまちの活性化につながる、まちづくりと一体となった、交通弱者の生活の足を保障する公共交通網の再構築となるよう、意見を挙げていきたいと思いました。(掛布まち子記)