市政の動き−市政の動き

【14.01.13】新ごみ処理施設、江南の地元同意と新聞発表

住民との信頼関係が大切なはずです

 江南市は昨年末、江南市側3地区の地元同意が得られたと新聞発表を行いました。しかし同意の取り付けを急ぐあまり、区の自主性に任せるべき領域にまで市が立ち入り強引に進めたことで、住民の間に深刻なしこりと市への強い不信感が残ったと市民から訴えが出ています。

 ごみ処理施設は市民生活に欠かせない施設です。老朽化に伴い新設することは必要ですが、住民にとって不安が大きいことも確かです。だからこそ公正・公平な候補地選定の上に、住民の訴えや不安に真摯に応えて信頼関係を築き、時間はかかっても合意と納得で進むことが求められたはずです。また、徹底したごみ減量計画を立て地域環境を守る姿勢が必要です。

 ところが、江南市長が一方的に手を挙げて候補地を押しつける最悪のスタート。異を唱える人たちが自由にモノが言えないと感じる重苦しい抑圧感、説明会の最中にもかかわらず「住民感情を逆なでする(12月議会・犬山市長の答弁)」補助金申請の提案、市がお膳立てした『条件付き賛成』の選択肢を含むアンケート実施…と続きました。

 地元説明会の中では、住民の疑問に対し市職員が資料を丁寧に用意し答えようとする姿勢が見られただけに、また、ごみ・環境行政に日夜黙々と取り組む職員の姿があるだけに、市トップの民主度が厳しく問われるのではないでしょうか。
 

 扶桑町の地元・山名三郷地区の同意が得られるかどうかは不透明です。江南市が例示した様々な地域振興策(地元還元策)がひとり歩きをしていますが、財源の見通しはなく他市町との協議は当然ながら行われていません。

 新施設は「高効率」ごみ発電施設に・・・堀市長はこれを前提に、年度内に補助金申請の手続きをしたいと提案しましたが、「どんな中身でどんな施設にするか、ブロック会議で何も検討されていないのに、国に申請するのはいかがなものか」(12月議会・犬山市長答弁)「申請の前提となる地域計画は、施設の立地場所が定まっていない中では提出できない。国に計画を提出できるのは、地域住民と議会の理解が得られた時点」(12月議会・大口町長答弁)など、4首長間の足並みは乱れています。

 党議員団も参加する尾北ごみ処理施設研究会は12月、第1小ブロック会長の堀市長と4市町首長に対し、候補地の選定経過と今後の進み方に疑念があるとして9項目にわたる是正の申し入れを行いました。

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