市政の動き−市政の動き
【11.11.23】農業と農地を生かしたまちづくりを推進=東京国立市
国立市は、東京の中央部にあり、総面積8.15平方キロメートルの小さな町。全域が市街化区域という町で、市の南部を中心に、水稲やなす・ほうれん草などの野菜、梨や柿などの果樹栽培と農業が続けられてきました。
しかし最近は後継者不足と高い相続税の支払いなどによって農地の減少が続いている状況の中で、持続可能・再生産可能な都市農業への新たな取り組みが始まっています。
11月17日日本共産党議員団で国立市を訪問し学んできました。
21年度から都の支援を受け、市民参加でプラン作りを進め、国立の農業の現状と課題を明らかにし、今年の3月に「都市と農業が共生するまちづくりモデルプラン」がまとまりました。
事業の内容は、1)農業施設等の整備として、用水の整備、加工施設・堆肥化施設の設置、2)環境保全型農業の実践(有機農業都市を目指す) 3)農産物の地域内全量消費の仕組みづくり(いつでも地場野菜が手に入る地産地消をめざす) という壮大なものですが、すでに地産地消の取り組みは、市内全域で行われ、農家の直売所が15か所、青空市などの移動直売が6か所あり、直売所マップが作成され市民にわかるようになっています。
昼食を食べたレストランのママさんも、農協の近くで水・金に行っている青空市を時々利用しているとのことでした。また市民農園は、農業者が開設し383か所・計1ヘクタールあり、体験型農園も3か所NPO法人によって運営されているとのことでした。荒れた農地の開墾や収穫に市民ボランティアが参加し農業を支える力が芽生えてきているとのことです。
江南市でも後継者難や耕作放棄地の増加、生産緑地の減少等深刻な問題がありますが、一方定年退職後農業に携わる人、市民菜園や家庭菜園を楽しむ市民も増えています。
農業と農地の果たす多面的な機能を「税金を投入してでも維持すべき公共的機能」と位置づけ、取り組んでいる国立市の事業に学び、江南市でも農業の担い手確保や市民の農業参加を推進する取り組みを進めていきたいと思います。
◎ 国立市役所の庭に立つ平和祈念の像とアンネのバラ(ちょうど花が散ってしまったところで残念)
アンネのバラはH12年の平和都市宣言を記念して植えられ、その後市民グループからの寄贈も受けて、市内の公園や学校、図書館など各所に植えられているそうです。開花マップも作成され、市役所のロビーに張ってありました。(その中から1枚)