市政の動き−市政の動き

【24.01.24】明和町の公共交通、チョイソコとmobiを一度に視察

明和町の公共交通、チョイソコとmobiを一度に視察

  1月23日、建設産業委員会で三重県明和町(人口2万2千人。面積41平方km)の公共交通を日帰りで行政視察しました。


明和町では、定時定路線の町民バス(1乗車100円、75歳以上・障害者・免許返納者無料)4路線4台と、AI乗合型オンデマンド交通、町営の「チョイソコめいひめ」2台、1乗車300円(65歳以上、障害者、免許返納者は150円)。民営のAI乗合型オンデマンド交通「mobi」(WILLERとKDDIの合弁会社)3台、1乗車300円(利用対象限定なし)の3つの公共交通を町内で同時運行させています。


それぞれが競合せず、すみ分けができていることに驚かされました。各システムの特徴やメリット、デメリットを直接担当者から把握することができました。
明和町がオンデマンド交通を導入したのは、町民バスの課題である、バス停までの移動困難者を解消するためです。チョイソコは昨年10月から本格運行中、民営mobiは2年目ですが実証運行中でした。

  町民バスは年間6300万円も町負担がありますが、これを廃止せずに、オンデマンド交通「チョイソコ」を走らせていました。町民バスとチョイソコで合計年間町負担は1億円に達する見込みですが、「8割が特別交付税で措置されるので、やれる」と、町関係者から明快な説明がありました。


しかし「チョイソコ」(停留所190カ所)は、便利ですが乗合率が低く、利用者1人あたりの輸送コストは非常に高いものについており、利便性に多少問題があっても定時定路線の方が、むしろコストは低いことがわかりました。デマンド交通の導入は、難しいことを改めて実感しました。


町負担ゼロの民営「mobi」(アプリ中仮想空間の停留所304カ所)については、10代や30〜40代の子育て世代の公共交通利用者を新たに開拓して健闘していましたが、実証運行2年経過で月間2000人の利用者があっても採算性が厳しい状態とのことでした。3年限度の実証運行後、4年目の本格運行に至っているところはまだ全国に一つもないことが分りました。

民間だけで、オンデマンド交通を採算ベースに乗せるのは難しく、やはり自治体や国からの何らかの支援が欠かせないと感じました。

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