活動日誌−東奔西走

【15.10.08】デイサービスで麻雀あり?

市内大型デイサービス施設を見学しました

  市内で幅広く介護事業を展開している社会福祉法人が、今年3月、市内河野町に温泉付きの大規模デイサービス施設(現在350人が登録)を開設。麻雀やカジノもありのデイサービスと聞き、党議員団で訪問、施設長から詳しく説明を受け、施設内を見学させてもらいました。

 名前からして、「○○リゾート、●●の湯」というとおり、ホテルか温泉リゾートに来たのかと勘違いしそうな大型施設でびっくり。

要支援・要介護の方々のデイサービスの一日の過ごし方を、自己決定、自己選択を尊重し、各自で体調や気分にあわせその日のスケジュールを決定。自由に過ごせるシステム。
 食事はバイキング。温泉あり、トレーニング機器が多数並ぶトレーニングルームあり、プール、料理教室、手芸室や陶芸、カラオケ、書道、映画鑑賞、カジノ、麻雀あり、ゴルフまで。

 現在、一日平均100人が利用中。利用者の平均介護度は要介護1とのことで要支援の利用者も多く、やはり軽度の方が中心となっていました。

 

   このような斬新なデイサービス施設でも職員が不足気味とのことでした。気がかりは、やはり平成29年度からの新総合事業への移行です。

 新総合事業は、要支援者を介護保険サービスから外し、多様なサービスの名のもとに、主に住民ボランティア主体のサービスへ置き換え、公的介護保険の範囲を縮小し、自助、互助へ転換させようとするものです。サービスの質と量の低下、安定したサービス提供ができなくなる怖れがあります。

 今年度から介護報酬が2.27%引き下げられ、各地で介護事業者の廃業が相次いでいると報道されています。29年度から新総合事業が実施されれば、さらなる報酬引き下げを招き介護事業者の撤退に拍車をかけ、介護崩壊という事態まで招く怖れがあるのではないでしょうか。

 安倍内閣は、新3本の矢の一つに「介護離職ゼロ」を掲げましたが、開いた口がふさがりません。介護保険制度を次々に改悪し、介護離職を続出させる原因を自ら作っておきながら、何という厚顔無恥な政治でしょうか。

 新総合事業を市としてどう取り組み、要支援の方々とその家族の生活を守り、介護従事者を守るのか、重たい深刻な課題です。


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