活動日誌−東奔西走

【09.05.16】ピンチをチャンスに変えて=苦境の中で頑張る外国人の仲間たち

国際交流協会総会に出席

   16日(土)9時15分から江南市民文化会館で国際交流協会の総会が開かれました。
昨年までの国際理解・多文化交流などを中心とした活動から一変して、昨年秋からの経済危機の中で「派遣切り」や仕事が極端に減って生活できなくなった外国人の「生活と心のよりどころ」となっている活動の実態が報告されました。
 特に第2部では、4人のブラジルの青年(一人は都合で文書での参加)の体験報告でした。一人の方は日本に来て18年。一生懸命働いてきたが解雇されてはじめて日本のことが分かっていなかったことを知り、必死で漢字の勉強をした。その結果新たにリーダーとして採用され働き始めたとのこと。また別の女性はヘルパーの資格を取ろうとわからない言葉はローマ字で控え、ふくらの家で漢字を教えてもらって勉強し、ヘルパー2級の資格を取れるようになったことなどピンチをチャンスに変えて頑張っている姿に感動しました。
 しかし多くの人が仕事が見つからない、雇用保険がない、仕事があっても2日とか3日しかなく家賃が払えない、保育料が払えないなどの深刻な問題を抱えています。
 国際交流協会の「生活相談事業」と「雇用対策相談事業」に寄せられた相談のまとめの一部を紹介すると
 ・雇用保険の申請56人 ・雇用保険がない10人 ・再就職12人 ・アルバイト8人 ・江南市の緊急雇用4人 ・生活保護の申請3人 ・住むところがない18人(県営住宅へ9人 親戚・友人宅4人 雇用促進住宅1人 寮1人 他の市町村へ3人など) ・就学援助申請11人 ・帰国家族13人など。履歴書も書けるようにと特別日本語教室を毎日ふくらの家で開催し8〜10人が参加しているとのこと。
 本当にごくろうさまです。
報告の中に「物を盗んだら犯罪になるけど、派遣会社が給料を払わないのは犯罪にならないのか」という発言がありました。まさに今この理不尽な「派遣」や「期間工」など非正規雇用の労働者を人間として扱わない企業の仕打ちは、外国人だけの問題ではなく、企業はルールを守れと全国で労働組合に加入したり新たに結成したたかいが始まっています。目の前の一人一人の問題を解決する努力と合わせて、労働者派遣法の抜本的な改正と人間性を取り戻す労働の在り方に変えていかなければならないことを痛感しました。
 
  

 

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